障害のある子どもすべてに適応する、マニュアル化された言語習得や運動技能プログラムは存在しません。指導しようとする子どもの様子を観察して、子どもの個性、興味や望み、意向を汲み取った指導を心がけています。ここでは、ダウン症のNちゃんとの個別指導のあゆみをご紹介します。

学年年齢課題学習内容心理日常生活活動・社会参加
小510歳あいさつ、会話、書字練習開始間違えることが嫌登山、水泳
小611歳数字がわからない。数の概念がわからない数字の概念、計算の練習
PC入力の練習
入浴 手すりをつかわず階段昇降できるようになる
中学生12歳~14歳国語と算数、社会(日本地図)自分の気持ち(好き、嫌い)を伝えられるようになる。バスに一人で乗れるようになる
高校生15歳~17歳国語と算数食事 ダンス
社会人18歳~現在主に国語を学習、日々成長を続けている心理的問題特になし。ぶどうの皮むきなど指先を使えるようになる。一人でトレーニングジム利用、体育館で運動、地域の人との交流ができるようになった。職場での対人関係良好社会生活特に問題なし


2011年(小6)

課題:パソコン入力

パソコン入力言語 / デザイン / 創造性運動技能
習得前
習得後半年で文字入力、1年後には写真を選んだりデザインができるようになる

以下のリンクは、入院しているNちゃんの祖母へ宛てた手紙です。これは、文章や、写真、イラスト、タイピングなどすべてナナちゃん自身が作ったものです。


2012年 課外活動

課題:野外活動

2013年(中2)

言語 / デザイン / 創造性運動技能信条・思い込み感情
習得前犬や、飼い主に話かけたことがない。初めて犬を触る子ども:犬は怖い
子ども:恐怖
親:不安
習得後犬と遊ばせてくれた人(講師の友人)にお礼の手紙を出す

入院中のおばあちゃんへお手紙

2017年

2017年 ナナちゃん18歳の時。聾唖者の幸雄さん主催の太鼓教室で和太鼓を体験したときの動画です。

2019年

ナナちゃん、ジェフさんと二人乗りに挑戦!

2020年 

ナナちゃん通っているスポーツクラブのスタッフの皆さんから、ナナちゃんのお誕生日に、バースデーカードをいただきました。

2021年

年末に宮崎から送られてきた飲み物をテイスティングするナナちゃん。苦手な炭酸入りのジュースをどのように表現するのでしょうか?